交通事故の損害賠償に関する参考図書

交通事故紛争処理センターで「和解斡旋」を行っている最中です。

基本的には相談相手の弁護士さんが和解案を考えてくださるのですが、弁護士さんは中立の立場で加害者側の保険会社が和解しやすいようにちょっと低い和解案(和解額)を作られるようです。

なので、すべてお任せしてしまうとずいぶん損をしてしまいそうだったので(100万円単位で)、参考図書で勉強(理論武装)して交渉中です。

でと、まず問題となるのが賠償額をどういった基準で決めるかということです。
一般的には次のようになっています。

■賠償基準
├─自賠責
├─任意保険
└─弁護士・地方裁判所
  ├─赤い本:民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」(上巻・下巻)、日弁連交通事故相談センター東京支部
  ├─青い本:交通事故損害額算定基準、日弁連交通事故相談センター
  └─緑の本:交通事故損害賠償額算定のしおり、大阪弁護士会 交通事故委員会

「自賠責基準」は賠償額の最低ラインです。
「任意保険基準」は自賠責基準の最低ライン+αですが、弁護士基準よりもかなり低い額で提示してきます。(怒)

で、一番たよりになるのが「弁護士・地方裁判所基準」です。
ところが、ネットで調べても本で調べても「弁護士・地方裁判所基準」に色々なものがありまして悩んでしまいました。
特に慰謝料については上限と下限があり、じゃあどれぐらいが妥当な額か?というのが分かりにくいんです。

で、勉強を進めていくとこういうことが分かりました。
赤い本:東京を基準、慰謝料に幅はなく通院12ヶ月なら154万円というのがバシっと決まってます。
青い本:地方性を考慮し、慰謝料に幅を持たせて通院12ヶ月なら上限が194万円で下限が106万円とぼんやりと決まってます。
緑の本:大阪弁護士会がまとめたもので、慰謝料に幅はなく通院12ヶ月なら166万円(通常)、208万円(重症)というのがバシっと決まってます。

幸いにもバッキーが利用している交通事故紛争処理センター大阪支部は緑の本「交通事故損害賠償額算定のしおり」を基準にしているので、慰謝料がバシっと分かってしかも重症の場合は一番高い金額でした。(笑)

後遺障害の慰謝料についても同様なので、緑の本は素人にとってめちゃめちゃ分かりやすかったです。


ということで、傷害の慰謝料については加害者側の保険会社の提示が766,425円だったものが紛争処理センターに持ち込むだけで2,080,000円と一気に約3倍となりそうです。(思ったよりも金額が大きいので、なるほど事故成金とはこういうことかと実感してます)



さて、バッキーが勉強に使った書籍を紹介しておきます。
どれも図書館の蔵書なので基本的に費用は0円です。
もし、お近くの図書館に蔵書されていない場合はリファレンスサービス係に尋ねると他の図書館から取り寄せてもらえるはずです。
(取り寄せに時間がかかる場合や手元に持っておきたい場合は、書籍名をクリックしてください、Amazonの書籍ページを開くことができます)



  1. 交通事故損害賠償額算定のしおり 平成19年3月 十五訂版
    大阪弁護士会 交通事故委員会
    非売品
    大阪市立中央図書館蔵書 (館内資料 持ち出し禁止)

  2. 交通事故損害賠償額算定のしおり 平成14年3月 十三訂版
    大阪弁護士会 交通事故委員会
    非売品
    大阪市立中央図書館蔵書

  3. 大阪地裁における交通損害賠償の算定基準〔第2版〕
    大阪地裁民事交通訴訟研究会
    判例タイムズ社
    ISBN 978-4-89186-163-6
    2700円
    大阪市立中央図書館蔵書

  4. 注解交通損害賠償算定基準―実務上の争点と理論 (上)
    注解交通損害賠償算定基準―実務上の争点と理論 (下)
    損害賠償算定基準研究会
    ぎょうせい
    ISBN 4-324-06338-9(上)、4286円
    ISBN 4-324-06338-7(下)、3333円
    大阪市立中央図書館蔵書

  5. 別冊 判例タイムズ16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準 全訂四版
    東京地裁民事交通訴訟研究会
    判例タイムズ社
    3150円
    京都府立図書館蔵書

  6. 交通事故損害額算定基準 実務運用と解説 平成20年1月 21訂
    日弁連交通事故相談センター
    2600円
    京都府立図書館蔵書

  7. 交通事故損害賠償の手引―解説編・判例編・資料編 最新版2009年改訂
    淀屋橋法律事務所
    企業開発センター
    ISBN 4-434-13796-9
    3800円
    京都市中央図書館蔵書

  8. 2009年 交通事故損害賠償必携-資料編-
    倉田卓次・宮原守男 著
    新日本法規
    5145円
    京都市醍醐中央図書館蔵書

  9. 概説 交通事故賠償法
    藤村和夫・山野嘉郎
    日本評論社
    ISBN 4-535-51343-0
    3500円
    京都市中央図書館蔵書

  10. 交通事故 誰でもできる損害計算
    河野順一 著
    労働調査会
    ISBN 4-86319026-9
    2500円
    京都市醍醐中央図書館蔵書

  11. 交通事故の法律知識 (法律知識シリーズ)
    自由国民社
    ISBN 4-426-10810-6
    2520円
    京都市中央図書館蔵書

  12. 交通事故裁定例集
    交通事故紛争処理センター
    ISBN 4-324-09251-4
    6000円
    大阪市立中央図書館蔵書


後遺障害に関する参考図書は「交通事故の後遺障害(後遺症)認定についての覚書 」を参考になさってください。

それでは、みなさまご安全に


[2013/10/16 追記]
書籍のリストに「交通事故裁定例集」を追加しました。

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